7月の九州で撮影したい大物が2つあった。天候次第なのだが、飛行機を使っての遠征は天気予報をにらみながら直前に決めるというわけにはいかない。
ならば、まず行くと決めて後は自称「晴れ男」に賭けるしかない、という冷静に考えたら訳のわからない理屈で恒例の土日だけの神風アタックを敢行することにsた。
ところ不思議と悪い天気予報ほど当るもの。雨、雨、ひたすら雨の2日間になってしまった。
それでも最初の大物は小雨くらいなら撮影出来るはず。ところが羽化したてのメスを見つけたとたん、土砂降り。草原の中でビニール傘を差しひたすら小降りになるのを待つはめになった。
オオウラギンヒョウモン メス 静止 CANON EOS 40D EF100mm F2.8L マクロ IS USM
土砂降りの中、ほんの少し収まった時に撮ったのがこの絵。
オオウラギンヒョウモン メス 静止 RICOH GR DIGITALⅢ(内臓ストロボ使用)
最初は色々仕事のこととか撮影方法とか色んなことが頭に浮かんでいたのが、途中で真っ白に。他人から見たら阿呆の極致だが、たまには頭の中を真っ白にするのも良いかもしれない。
それでも粘った甲斐があって開翅も撮影できた。
オオウラギンヒョウモン メス 開翅 RICOH GR DIGITALⅢ
さて、もうひとつの大物狙いもやっぱり天気は雨。それでも心が折れる寸前、日は差さないものの少し明るくなり、待望の大物その2が降臨した。
ゴイシツバメシジミ オス 静止 CANON EOS 40D EF100mm F2.8L マクロ IS USM
2日間の遠征にしては、まともに撮影できたのは2種あわせて2頭のみ(もちろん2種とも初撮影)。それでもこの天気を考えたら「持ってる」と思うことにしようと思う。
実は帰りにレンタカーを返しに行くと「霧がひどいので欠航するかもしれませんよ、その場合は同じ車に乗れるようにしときますから」とレンタカー屋に言われた。既に私が乗る便よりひとつ後の最終便は欠航が決まったらしい。
一瞬、不可抗力なら仕事を何してもう一日という不埒な考えが頭をよぎったが、無事飛行機は飛んで帰ることが出来た。まあこれはこれで良かったとしておこう。
いずれにせよ、もっと良い条件の時に再訪したいものだ。
なお、ゴイシツバメシジミの撮影場所については、お問い合わせいただいてもお答えできませんのでよろしくお願いします。