ミヤマモンキの幼虫観察の後、HP仲間から情報をいただいたミヤマシロチョウの食樹のある場所へ向かう。
ミヤマシロチョウはメギ科のメギ、ヒロハノヘビノボラズといった鋭いとげを持つ木を食樹としている。この日は台風15号から変わった低気圧の影響か風が非常に強く、とげ付の食樹が風にあおられて激しく揺れ凶器と化しており、「ヒトサワレズ」といった状態だ。
それでも遠目から観察しても複数の巣とおぼしきものが見つかる。手を伸ばしやすい枝先の巣を片手で押さえながら撮影する。
冬までにはもっと大きな巣を作り集団で越冬するのだが、この季節はまだ巣といえるほど大きなものではない。
上から覗き込むと、葉の根元を糸でかがり、幼虫たちが体を寄せており、周囲の葉には食痕が見られる。
ミヤマシロチョウの幼虫は毛虫タイプかつ集団を作るため、あまりアップの写真には向かないのでこの程度の大きさにしておく。
枝の根元の方にも同じような食痕および巣が見られるが、ちょと近づけない。
ざっと見渡したところかなり巣が確認でき、厳しい冬を超え夏には多くの可憐な姿を見せてくれそうだ。
また、口直しに親の方の姿を。
ミヤマシロチョウ訪花(2003年7月撮影)
ミヤマシロチョウ静止(2003年7月撮影)
最後になりましたが、貴重な情報を提供いただいたBANYANさんありがとうございました。