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2015年 01月 12日

2014年の写真から② 八ヶ岳のミヤマシロチョウ

2014年の夏、久しぶりに八ヶ岳のミヤマシロチョウの生息地を訪ねた。ここは、2006年11月の最初の越冬巣調査に同行した場所で、思い入れの深い場所だ。その後茅野ミヤマシロチョウの会の会員にもなった。
2009年、2010年の夏には一部で集団吸水が見られるほど個体数が増加したが、その後の雨氷などの影響で個体数が激減、幼虫の巣を袋がけして保護したりしている状況だ。
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環境は、伸びたカラマツなどの木を伐採したりして2006年の時に比べかなり明るい空間になっている。

この日は、ちょうど発生のピークだったようで、あちこちで交尾しているカップルが見られた。
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ミヤマシロチョウ 交尾 CANON EOS 70D SIGMA 17-70mm Macro (外部ストロボ)
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ミヤマシロチョウ 交尾 CANON EOS 70D SIGMA 17-70mm Macro (LEDライト)

羽化したばかりの個体が蛹の近くに複数ぶら下がっていた。
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ミヤマシロチョウ 羽化直後の個体 CANON EOS 70D SIGMA 17-70mm Macro (LEDライト)
このメスは後翅が伸びきらないようだった。この日は雲が太陽を隠すことが多く、気温も少し低めだったのでそのせいなら良いのだが、他にも軽微の羽化不全個体が見られたのは少し気になる。
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ミヤマシロチョウ&ギンボシヒョウモン 吸蜜 CANON EOS 70D SIGMA 17-70mm Macro (LEDライト&外部ストロボ)
ここでの主な吸蜜植物は、ミヤマイボタなのだが、なぜかここ2年ほど花をほとんど付けなくなってしまったそうだ。アザミも植栽しているのだが、鹿の食害にあったりして数えるほどしかない。そこで数少ないアザミに集まる。
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さらに集まると、もう収拾がつかなくなる。
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秋には、越冬巣の調査にも参加した。残念ながら越冬巣の数は非常に少なかった。
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八ヶ岳のミヤマシロチョウの状況は、かなり厳しい状況にあるが、地元の方々の努力もあり、無事に冬を越してまた姿を見せてくれるものと信じている。
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by toshi-sanT | 2015-01-12 20:45 | | Comments(2)
Commented by Sippo5655 at 2015-01-13 22:05
環境の悪化、、
心配ですね。
食草、食樹があっても、
成虫のごはんが充分に無かったら、、

保全活動、本当にお疲れ様です。

自然を愛する人間は

どこかで、本気で警鐘を鳴らしていかないと、

Commented by thecla at 2015-01-14 23:12 x
Sippoさん、コメントありがとうございます。
環境自体は最初のころに比べるとかなり良くなっています。なのにミヤマイボタの株があっても成虫の時期にうまく花を付けなかったり(理由は不明です)、うまくいかないことも多いというのが実情です。
そんなことも後で笑い話になれば良いのですが。
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