ウスバキチョウは、ウスバシロチョウに比べ飛び方が直線的でしかも早い。しかも気温が高いため、中々静止しなくなった。
体の回りをまとわりつくように飛ぶが、長玉のため手が出せず眺めるのみ。そこで飛翔写真にチャレンジすることにし、28-200mmに切り替えた。ところが、そうすると今度はこちらの射程距離をわかっているかのように遠距離でゆっくり吸蜜をする。慌てて長玉に付け替えるとそのときには、もう飛び立って、今度は体の近くを飛び回る。
ちょうど、イエローのユニホームに「ゴール前を固めれば、ミドルシュートを決められ、アタックに行けばスルーパスを通される」そんな感じ。
そこで、腹を括って70-300mmの200mm側(マクロモードが200~300mmでしか使えないため)で飛翔写真にチャレンジすることにした。200mmを覗きながら、マニュアルで飛翔物体にピントを合わせるのは正気ではない。シャッターを押す前に視界から見失うことばかりだが、幸いに飛び回る個体数が多く、チャレンジの機会は多い。そのため、ごくわずかだが、トリミングすれば何とか使えそうなものが撮れた。
ウスバキチョウ 飛翔 CANON Eoss Kiss D SIGMA 70-300mm(200mm)
ウスバキチョウ 飛翔 CANON Eoss Kiss D SIGMA 70-300mm(200mm)
その中に、PCで拡大すると他の個体が写っているものがあった。羽化直後の個体に求愛しているようだ。
ウスバキチョウ 求愛 CANON Eoss Kiss D SIGMA 70-300mm(300mm)
残念ながら、撮影しているときに下の個体には気がつかなかったため、視線をはずしてしまい場所がわからなくなった。ひょっとしたら交尾していた個体にからんだのかもしれないのでもったいないことをした。
また、2頭がからんで地面に落ち交尾に発展した光景も目撃した。しかし、登山道から離れすぎ、300mmでもごく小さくしか写らないし、角度も悪い。それでも何とか証拠写真にでもならないかとシャッターを押し続ける。
交尾個体に3頭目がからんでウスバキ団子のようになった状態がかろうじて写っていた。
ウスバキ団子 CANON Eoss Kiss D SIGMA 70-300mm(300mm)
結局、飛翔写真では、偶然静止個体が飛び立った瞬間が写ったのが一番まともだったかもしれない。
ウスバキチョウ 飛翔 CANON Eoss Kiss D SIGMA 70-300mm(300mm)