2006年 09月 30日

2006年9月下旬 神奈川県川崎市宮前区

娘が風邪をひっていしまったため、今日は遠出をやめて、息子を連れて午前中だけ近所の公園へ出かける。
ナガサキアゲハの雌でもヒガンバナに来ていないかと期待したが、今日は姿がない。その代わり、ムラサキツバメの雌が来ていた。
d0054625_2245735.jpg

ムラサキツバメ雌 静止 CANON EOSS Kiss D SIGMA APO 70-300mm
一瞬開翅したのだが、撮影チャンスは無かった。
萩の回りをキチョウ(そう言えば、今はキタキチョウというらしい)が飛び回っているが、その中で2頭が仲良く何かにつかまっている。良く見ると色づきだした蛹につかまっている。そこにもう1頭が飛び込んできて3頭の雄がからみ合う形になった。
d0054625_22514441.jpg

キタキチョウ 求愛(蛹) CANON EOSS Kiss D SIGMA APO 70-300mm 
1頭は3頭目の雄を追っていき、1頭残った雄は、別の個体が近付くと翅を広げて威嚇するようなポーズを取ったりしておもしろい。
d0054625_22571323.jpg

キタキチョウ 求愛(蛹) CANON EOSS Kiss D SIGMA APO 70-300mm
シロチョウ科は、羽化直後の雌に交尾をするため、羽化が近い蛹に求愛をするというが、自分の眼で観察できたのは初めてだ。
昨年同様、蛹殻につかまった交尾シーンが撮れないかと思い、少し時間を置いて戻ってみたが、羽化はしておらず、雄も1頭もいなくなっていたので、蛹を撮影。
d0054625_2342438.jpg

キタキチョウ 蛹 RICHO Caplio GX8
帰り際、公園の出口に向かう道端に意外なものが静止していた。何とアカボシゴマダラだった。
d0054625_239255.jpg

アカボシゴマダラ 静止 CANON EOSS Kiss D SIGMA APO 70-300mm
神奈川県内で各所に分布を広げているのは知っていたが、まさか多摩丘陵の東端まで侵攻してきているとは思わなかった。
d0054625_23123562.jpg

アカボシゴマダラ 静止 RICHO Caplio GX8
d0054625_23125973.jpg

アカボシゴマダラ 静止 RICHO Caplio GX8
綺麗な蝶なのだが、ツマグロヒョウモン、ナガサキアゲハ、ムラサキツバメなど元々日本に生息していて分布を北上させたのならともかく、元々日本にいない(奄美のものとは別亜種)ものが放蝶で増えたのだから複雑だ。
ここ多摩丘陵では、数が少ないもののオオムラサキがいる場所もあるので影響がなければ良いのだが。
本来、日本に生息していない外来種が生態系に与える影響は極めて大きい。生き物達に罪はないが、むやみに外来生物を離すのは止めてもらいたいものだ。

<追記 10月1日>
今日、ちょっとのぞいてみたが、まだ蛹は羽化していなかった。その代わり、蛹の回りに昨日より多い4頭のオスが集まっていた。
d0054625_1653883.jpg

[PR]

by toshi-sanT | 2006-09-30 23:40 | | Comments(25)
Commented by chochoensis at 2006-10-01 07:16 x
「エーッ!川崎にアカボシゴマダラ!」ですか・・・驚きました・・・。エノキ食の仲間との共存が上手く行くのか心配ですね・・・。キチョウの蛹に求愛する場面は観察できても、3♂とは珍しいですね。貴重な画像ではな
いでしょうか。
Commented by 虫林 at 2006-10-01 07:30 x
身近な蝶を丁寧に観察されているので、興味深く拝見しています。
アカボシゴマダラを見つけ、さらにGX8で撮影するなんて、どきどきものですね。
キチョウの蛹も興味深く拝見しました。
Commented by 愛野緑 at 2006-10-01 09:14 x
そんなに神奈川の気候がピッタリなんでしょうか?
多摩川を越えるのも時間の問題でしょうね。
Commented at 2006-10-01 10:06
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by thecla at 2006-10-01 12:38 x
chochoensisさん、コメントありがとうございます。
アカボシの繁殖力はびっくりするくらいですね、天敵がいないというのもあるのでしょうが。市街地周辺だけに留まっていてくれればいいのですが。
キチョウの蛹は、今日見てきたらまだ羽化していませんでした。今日は4♂が群がっていました。
Commented by thecla at 2006-10-01 12:43 x
虫林さん、コメントありがとうございます。
アカボシはひょっとしたらとは思っていましたが、いきなり目の前に静止しているのを見つけたのでびっくりしました。
もっとも、元々日本にいた蝶ではないので、やっぱり違和感があり、あんまりどきどきしませんでした(^^;
Commented by thecla at 2006-10-01 12:46 x
愛野緑さん、こんにちは。
市街化がそこそこ進んだ方が、合うんでしょうか、神奈川全県にかなり広がってしまったようです。この調子だと本当に多摩川を越えかねませんね。
Commented by banyan10 at 2006-10-01 17:04
キチョウの蛹、綺麗ですね。求愛も貴重な生態ですね。
ヤツはアカボシでしたか。(^^; 川崎で確認されているのは知っていましたが、写真で見るとあらためて繁殖力に驚きます。
Commented by maeda at 2006-10-01 17:34 x
キチョウの生態を見ることができて嬉しいです。
なかなか自分で出会う機会は少ないでしょう。
オオミスジも♀が羽化するのを待っているらしいですが、蛹にちょっかい出すのを見たことがありません。
Commented by ヘムレン at 2006-10-01 17:43 x
たしかに複雑な感じですね。見れなかった蝶を見れるようになるのは嬉しいような・・でも。。。川を越すのは時間の問題ですね。調布あたりで探して見ようかな..
Commented by thecla at 2006-10-01 18:29 x
banyanさん、こんばんは。
マルバハギ(だったかな)の回りにキチョウがたくさんいるので、探すと結構色々な生態が観察できました。この時期だけなんですけどね(笑)
fanseabさんのレポートで近くにいるのはわかっていましたが、いざ成虫にお目にかかるとそのたくましさにびっくりしてしまいました。
Commented by thecla at 2006-10-01 18:34 x
maedaさん、こんばんは。
キチョウは北海道にはいないんですよね。それでキタキチョウといわれてもちょっと違和感が・・・・。
♀の羽化を待つというのは良く図鑑とかで見ましたが、私もまさか、蛹につかまっているとは思いませんでした(^^;
Commented by thecla at 2006-10-01 18:37 x
へムレンさん、コメントありがとうございます。
ナガサキアゲハ、ムラサキツバメは温暖化の影響があっても、元々日本に土着していた種なので素直に嬉しいと思うことにしていますが、アカボシは人為放蝶ですからとても複雑です。
カミツキガメ、グリーンイグアナなどと同じではないかという気がします。
川の対岸ぎりぎりまで来ているので、もう川を越えていたりして・・・(笑)
Commented by 6422j-nozomu2 at 2006-10-01 19:35
キチョウの翅表やりましたね。私一度も撮影したことがないので羨ましいです。それから、アカボシ撮影したことがないので羨ましい反面、第2のホソオチョウみたいで複雑な気持ちです。
Commented by thecla at 2006-10-01 21:49 x
ノゾピーさん、ありがとうございます。
キチョウ、中々翅開かないですよね。全開した画像もあるのですが、ピンボケでした(笑)
アカボシは去年は物珍しくて鎌倉方面へ撮影しに行ったのですが、やっぱりねえ。ただ、見かけるとついカメラを向けてしまいますね、綺麗な蝶なので(^^;
Commented by jenmajp at 2006-10-02 09:39
初めまして!コムラサキと言います。
アカボシゴマダラ情報ですが、東京の練馬区で9月25日撮影しました。私としても初めて見る蝶で感激しましたよ。
Commented by thecla at 2006-10-02 22:33 x
コムラサキさん、はじめまして。
写真拝見しました。アカボシゴマダラはもうとっくに多摩川を越えてしまっていたのですね。
今後ともよろしくお願いいたします。
Commented by kenken at 2006-10-02 23:27 x
キチョウの蛹をめぐる♂たちの戦い、えぇ雰囲気でてますね。
キタキチョウ・・・確かに3枚目の写真を見ると前翅の縁毛は全て黄色一色ですね。キチョウを見ると、ついつい前翅の縁毛に目が行ってしまいます。(笑)
アカボシはホソオチョウと同じく、なんともコメントに詰まりますわぁ。
Commented by thecla at 2006-10-03 00:00 x
kenkenさん、コメントありがとうございます。
羽化直後に蛹の殻につかまりながらの交尾を昨年撮影したのですが、蛹の段階から戦いがあるとは中々興味深かったです。
ただ、いきなり「キタ」がついても中々受け入れ難いものがあります。
アカボシは、しばらく推移を見守るしかないのでしょうね。
Commented by miyagi at 2006-10-03 23:27 x
theclaさん 蛹に求愛ということもあるんですね。とても興味深い☆
眠り姫の目覚めを待つ王子たちといったところでしょうか(^^;
ムラサキツバメ、翅がきれいですね。血色がいいって感じです☆
Commented by 愛野緑 at 2006-10-04 00:50 x
キチョウは目に付く蝶ですが、まだ蛹や幼虫は見たことがないです。
蛹にまとわりつくのが面白そうなので今度探してみようと思います。
Commented by ダンダラ at 2006-10-04 10:38 x
キチョウの写真、素晴らしいですね。
私もこういうシーンにお目にかかりたいです。これから気をつけてみるようにしなくちゃ。
それに、アカボシゴマダラ、jenmajpさんの記事とともに興味深いです。
ホソオチョウ同様定着するのでしょうか。ウマノスズクサよりもエノキの方が一般的だから、可能性は高いですね。
Commented by thecla at 2006-10-04 23:11 x
miyagiさん、連続コメントありがとうございます。
本では読んだことがあったのですが、蛹に求愛しているのは今回初めてこの眼で見ました。しかし、2日にわたって求愛しているとは思いませんでした。もっとも見に行く方も・・・ですけど(^^;
Commented by thecla at 2006-10-04 23:16 x
愛野緑さん、こんばんは。
今回は、2頭がお見合いするように静止(最初は蛹は花かと思いました)しているので何だろうと思って近付くと蛹でした。
ですので、探したわけではないんですよ。偶然でも見つけてしまえばこっちのものですけど。
Commented by thecla at 2006-10-04 23:21 x
ダンダラさん、ありがとうございます。
ここは、ムラサキシジミが良く日光浴に来る場所、ヒガンバナ、ハギの群落がほぼ同じ場所に集中しています。ですので合間にキチョウにちょっかいを出すには最適だったかもしれません。
蛹につかまっての交尾とか、何故かキチョウとの相性がいいみたいです。
何かアカボシは、爆発的に広がってしまっているみたいですね。他のエノキ食いの在来種と共存してくれればまだいいのですが。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード


<< 2006年10月上旬 山梨のク...      2006年9月下旬 長野県東御... >>