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2007年 10月 15日

2007年10月中旬 甲州の秋の蝶めぐり(2)

シルビアシジミ♂の開翅が予定通り撮れたし、時間はまだたっぷりあるので、ミヤマシジミとクロツバメシジミのポイント探索に向かうことにした。
目的の場所は、昔両者の記録があるところ、地名はわかるが詳細な場所は例によって不明。地図であたりを付けた場所を回ってみてイメージ通りか確かめるだけでも楽しい。それに、駄目ならダンダラさんに電話して合流すれば良いので気は楽だ。
一ヶ所目、イメージしていたのと全然違うので即撤収。二ヶ所目、中々雰囲気の良い石積堤防で、歩いてみると石積の間に多肉質の植物とコマツナギが確認できる。ただ、ヤマトシジミが非常に多く、黒い小さいシジミは確認するとことごとくヤマトでがっかりする。
ふと足元から飛び出した蝶にちらっとオレンジが見える。コマツナギに止まった姿を見るとミヤマシジミの♀だった。
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ミヤマシジミ♀ 静止 CANON EOS Kiss D SIGMA 17-70mm Macro
だいぶ擦れた個体なのは残念だが、生息が確認できたのでうれしい。コマツナギの量は多いのでもう少し綺麗な個体もいるはずと探してみると、綺麗なオスが何頭かいて翅もしっかり開いてくれる。
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ミヤマシジミ♂ 半開翅 CANON EOS Kiss DX TAMRON 90mm Macro
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ミヤマシジミ♂ 吸蜜 CANON EOS Kiss DX TAMRON 90mm Macro
また羽化直後と思われるまだ翅が柔らかい個体もいた。
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ミヤマシジミ♂ 開翅 CANON EOS Kiss DX TAMRON 90mm Macro
次は青い♀ということで探してみるが、同じ青でも青いヤマトシジミ♀がいるだけだった。
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ヤマトシジミ♀ 低温期型 CANON EOS Kiss DX TAMRON 90mm Macro
結局ミヤマシジミのメスは最初に見た個体だけで、メスには少し早かったみたいだ。

さて、この堤防にはツメレンゲは見当たらないがマンネングサの仲間と思われる多肉質の植物が多い。
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マンネングサの仲間? CANON EOS Kiss DX TAMRON 90mm Macro
「マンネングサ食うてまんねん」というクロツバメシジミがいてもおかしくないだろうと自分に言い聞かせながら小振りな黒いシジミに絞って周囲を探す。するといた。
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クロツバメシジミ 静止 CANON EOS Kiss DX TAMRON 90mm Macro
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クロツバメシジミ 開翅 CANON EOS Kiss DX TAMRON 90mm Macro
ちょっと擦れた個体だが、家に帰ってPCで見てみると後翅肛角部の青紋の中に赤が混じっているし、後翅裏面の赤紋も発達しているような気がする。後表翅を拡大するとこんな感じ。
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ダンダラさんも別の場所で似た個体を撮影されているが、この時期このタイプは結構見られるのだろうか。

この時点で昼ちょっと過ぎ、混まないうちに帰るのも良いと思ったが、ツマグロキチョウを探しながら富士川に沿って下り東名で帰ることにした。家に帰るには、東名川崎ICの方が圧倒的に近いのだ。
ツマグロキチョウは、私が子供の頃は小学校の通学路沿いにも秋になるとウラナミシジミと一緒にたくさん見ることが出来る蝶だった。それがいつの間にかいなくなってしまった。
富士川沿いに下りながら、ふと子供の頃ツマグロキチョウを見た環境に似ている草地を見つけ車を停めた。「昔はこんなところにいたんだよな~」と思いながら見てみると、黄色い蝶が飛んでいる。センダングサに止まったので「どうせキタキチョウだろう」と思いながら近付くと後翅に筋が見える。
慌てて、カメラを構える間に飛ばれてしまったがすぐそばに静止した。30年ぶりの再会になる。
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ツマグロキチョウ 静止 RICHO Caplio GX8
周囲に他にいないかと探してみるが、全部キタキチョウでそろそろ帰ろうかと思ったときに黒い大きな影が足元から飛び立ち、少し先に止まった。クロコノマチョウまで見つけてしまった。
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クロコノマチョウ 静止 CANON EOS Kiss DX TAMRON 90mm Macro(レタッチで明るさを修正)
思った以上に成果が上がったので、山梨県内だけで探索終了とし、後は寄り道せずに帰宅した。
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by toshi-sanT | 2007-10-15 23:31 | | Comments(14)
Commented by kmkurobe at 2007-10-16 19:44 x
うーんすごい。大当たりというよりも、熟練の読みのたまものですね。
こちらでは、安曇野ではツメレンゲですが、善光寺平ではマンネングサも食べているようです。
Commented by ダンダラ at 2007-10-16 21:40 x
ミヤマシジミは最後の発生にかかっているみたいですね。
クロツバメシジミの肛角の赤は珍しいのか、この時期には出るものなのか非常に気になりますね。他の地域ではどうなんでしょうか。
ツメレンゲとオノマンネングサが一緒に生えているところではツメレンゲを好むようですが、オノマンネングサでの発生個体だとすると、関東ではかなり珍しいのではないでしょうか。
ツマグロキチョウはそろそろ移動の時期かも知れないですけど、ラッキーでしたね。今年は撮り損なってしまいそうです。
Commented by thecla at 2007-10-16 22:07 x
kmkurobeさん、コメントありがとうございます。
日曜日は大当たりでしたが、大ハズレもあります。その時は内緒にしているだけです。
ここは、ちょうど今年紹介していただいた例のポイントに良く似た環境でしたので、何となくピンときたんだと思います。
Commented by thecla at 2007-10-16 22:15 x
ダンダラさん、コメントありがとうございます。
ミヤマシジミはちょうどこの週末くらいが最後の発生のピークかもしれないですね。残念ながら今週末は行けそうにないのでまた来年かな。
クロツの赤は、同じ日に違う場所で見ているので、本当に気になりますね。これも来シーズンの楽しみのひとつでしょうか。
私が探索した範囲ではツメレンゲは見当たりませんでしたが、3ヶ所目の候補も含めて次に行くときには探索範囲を広げてみたいと思います。
Commented by 愛野緑 at 2007-10-16 22:27 x
お見事です!
Commented by thecla at 2007-10-16 22:53 x
愛野緑さん、ありがとうございま~す!
Commented by 霧島緑 at 2007-10-16 22:55 x
前記事のシルビア開翅シーン、なんとも素晴らしい。大当たりですね。
ミヤマもクロツしっかり撮影され、抜かりがありませんね。
それから、ツマグロとの感動的な再会、その後のクロコノマ出現と、まさしく大大大当たりの1日でしたね。撮影おめでとうございます。
Commented by furu at 2007-10-16 23:28 x
偶然のポイント発見より、当たりを付けた場所が本当に当りだった時の方が嬉しいですね。今年は後者の快感をあまり味わわずに終わってしまいそうです。
Commented by thecla at 2007-10-16 23:36 x
霧島緑さん、ありがとうございます。
最初のシルビアが狙い通り撮影できたので、心に余裕があったのが良かったのかもしれません。
ツマグロまでは期待していましたが、クロコノマまで現れてくれて本当にラッキーでした。
Commented by thecla at 2007-10-16 23:39 x
furuさん、コメントありがとうございます。
ポイント探しも地図で当りをつけるところから楽しみが始まりますから、当たったときは本当に楽しいですね。
今年の前半は、行ったことがあるところばっかりだったのですが、スイスに行って探索の楽しみを思い出しました。はずした時は内緒ですけど。
Commented by kenken at 2007-10-17 23:10 x
うむむ・・・これは相当な成果ですね。
クロツは幼虫を確認されてはいないようですが、状況から判断して、オノマンネンで発生してまんねんでしょう。(笑)翅表の尾突の付けねの色も面白い個体です。
ミヤマは最後の発生でしょう。ツマグロキは、この時期、移動性が高まるようで、思わぬところにいたりしますが、カワラケツメイはあったのかな?
Commented by thecla at 2007-10-17 23:48 x
kenkenさん、ありがとうございます。
やっぱりマンネン食うてまんねんですかね(笑)
もう少し個体数が多い時期に確認してみたいものです。今年は無理かな。
カワラケツメイは確認していません。何せ藪蚊が多くて、虫除けスプレー忘れたものだから数枚撮って右手を見たら4匹も食いついていました。
ただ、かなりクズが繁茂していたので少し離れたところが発生地かもしれません。
Commented by maeda at 2007-10-18 20:19 x
やっとパソコンの再インストールなど落ち着いて、皆さんのブログを旅できるようになりました。
ミヤマ♀の表面まで橙紋ありとは、これは結構いいですね。
地味な表面を飾るワンポイントです。見たことないです。
Commented by thecla at 2007-10-19 21:29 x
maedaさん、コメントありがとうございます。
PC環境復活、よかったですね。
このクロツ橙紋は、ダンダラさんも別の場所でも撮影しているので、注意してみればそれなりに見ることが出来るのか、たまたまなのか興味深いところです。
今年中にもう一回くらい確かめに行ってみたいところです。
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