2007年 11月 04日

2007年11月上旬 房総のルーミスシジミ

最初は、土曜日に房総までルーミスシジミを見に行く予定にしていた。早起きして天気予報を見ると一日曇り、翌日の日曜日は晴れ、日曜日に出かけることに変更し、二度寝した。
あけて日曜日、気合を入れて早起きをしたら、8時前にはポイントに着いてしまった。さすがにこの時間だと林の上部には当たるが、谷底まで陽が当たらない。しかも、昨年に比べ林床の潅木やススキが繁茂し、撮影しづらい環境になっている。
今日は、長距離戦使用で70-300mmと90mm Macroの組み合わせ。また、念のため膝下までの長靴をはき上から虫除けスプレーをたっぷりとかける。ヤマビルに食いつかれたとき虫除けスプレーをかけると簡単に引き剥がすことが出来るそうだから多少は効果があるだろう。

一番早く日が当たるポイントで梢を見上げていると、白銀色の蝶の姿が見える。まだ活性が低いので一度止まると中々動かない。もちろん300mmを使っても撮影できる距離ではない。それでもしつこく見上げていると、渓流竿の届く範囲に降りてきた。さっそく渓流竿を伸ばして木を叩くが、残念ながら上に飛び上がってしまった。
時間の経過と共に林床まで光が届くようになってきたが、ルーミスシジミは飛んでいる姿は見えるものの中々降りてこず、竿が届く範囲に降りてきても、結局上へ追いやることの繰り返しになってしまった。
他の場所も日が当たりだしたので、つい我慢できなくなって様子を見にいってみるが、状況に変わりはなかった。
そこで最初のポイントに戻ると、ウラギンシジミのメスが絶好の場所で開翅している。これがルーミスだったら良かったのにと思いながらもしっかりGX8で広角撮影する。
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ウラギンシジミ 開翅 RICHO Caplio GX8
ちょうど画面の左側の方に視線を移すと、白い翅裏のシジミが止まっていた。しかも少し奥にもう1頭。手前の個体は少し翅が欠けているので奥の個体に狙いを定める。ただ、潅木の枝が繁茂していて、静止している葉を動かさずに近付くことが難しい状況なので、まず300mmで証拠写真を押さえた後、90mm Macroを覗きながら慎重に近付く。
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ルーミスシジミ 開翅 CANON EOS Kiss DX TAMRON 90mm Macro
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ルーミスシジミ 開翅 CANON EOS Kiss DX TAMRON 90mm Macro
うっかり枝を揺らしてしまったが、翅を閉じただけで助かった。裏面のふさふさ感と後翅の白さも90mm Macroで取り直したかったのでちょうど良い。
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ルーミスシジミ 静止 CANON EOS Kiss DX TAMRON 90mm Macro
また、翅を開きだしたので、翅の裏と表を同時に写してみる。
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ルーミスシジミ 半開翅 CANON EOS Kiss DX TAMRON 90mm Macro
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ルーミスシジミ 半開翅 CANON EOS Kiss DX TAMRON 90mm Macro
この個体は、中々サービスの良い個体で、昨年撮り損ねた広角接写もさせてくれた。
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ルーミスシジミ 開翅 RICHO Caplio GX8(3:2にトリミング)
次に、斜め前からの半開翅を狙おうと少し下がって横に動いた瞬間、梢に飛び上がってしまった。

ふと気がつくと、周囲の木ががさがさし、獣の叫び声が聞こえたと思ったら、目の前をニホンザルが横切っていった。どうやら猿の群れの移動の真っ只中に位置してしまったらしい。猿とはいえ頭数は向こうの方が圧倒的に多いのであまり良い気持ちはしない。ルーミスも十分撮影できたし、引き返そうかと思ったら、すぐ目の前の葉にルーミスが止まった。
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ルーミスシジミ 静止 CANON EOS Kiss DX TAMRON 90mm Macro
斜め前方からの半開翅を撮影するには絶好の角度。あいかわらず周りからは猿の気配がするが、無視して開翅を待つ。ところが今度は一向に開かない。猿の気配もなくなり一瞬の静寂が訪れたと思ったら、残念この個体も飛び上がってしまった。
結局、猿の群れがいなくなったと思ったら、ルーミスの姿もさっぱり見えなくなってしまった。
このポイントに日も当たらなくなったし、昨日こなしきれなかった家の用事が残っているので、ちょっと時間は早いが撤収することにした。

<その他の蝶>
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ムラサキシジミ♀ 開翅 CANON EOS Kiss DX TAMRON 90mm Macro
今日はムラサキシジミがやけに多かった。飛んでいるときから明らかに違って茶色っぽく見えるのだが、近くに止まるとつい確認してしまう。
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ヤマトシジミ 求愛 CANON EOS Kiss DX TAMRON 90mm Macro
帰る途中、ムラサキツバメでもいないかと思ってマテバシイの下の草地を覗いてみたら、ムラサキツバメはいなかったが、やけに青いヤマトシジミ♀に♂が求愛していた。

心配したヤマビルには出会わなかった。長靴が功を奏したのか、昨夜の冷え込みが厳しかったのかはわからないが。
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by toshi-sanT | 2007-11-04 21:46 | | Comments(30)
Commented by 6422j-nozomu2 at 2007-11-04 22:32
ワアー、ルーミスの超アップ羨ましすぎます。ムラシも比較用に掲載されておられますが、全然色が違いますね。エエなあ。
Commented by furu at 2007-11-04 22:48 x
結構多そうですね。ちょっと疎遠になっているので今月中に行っておいた方が良さそうですね。
この蝶は毎年撮り方の流行がありますが、今年は表裏同時撮影かな?
Commented by thecla at 2007-11-04 23:18 x
ノゾピーさん、コメントありがとうございます。
メタリックな輝きは、ムラサキシジミの方が上ですが、やっぱりルーミスだと思うと、この水色が良く見えますから不思議ですね。
アクアラインを使えば、房総も神奈川からすぐですから、関西よりも撮影しやすいと思います。
Commented by thecla at 2007-11-04 23:22 x
furuさん、コメントありがとうございます。
今日は下まで降りてきた個体の数はそれほどでもありませんが、樹上を飛んでいる数自体は、昨年より多いと思います。
私は、ちょっと色々な用事が立て込んでいるので、今週でかけましたが、今月中旬が絶好のチャンスではないでしょうか。
今年の流行は、開翅広角のつもりだったんですが・・・・(笑)
Commented by 空飛ぶ父 at 2007-11-04 23:23 x
ルーミス開翅、全開、半開に広角まで!
す、すごすぎます。
こんな感じの場所に出てくるんですね。
参考にさせていただきます。
Commented by kenken at 2007-11-04 23:28 x
きゃあ~こりゃ強烈ですねぇ~惚れ惚れする絵です。
90mmマクロの持ち味が出た同じ位置での、翅表、翅裏、半開翅で両面同時・・・唸ります!
半開翅の画像は、裏面のルーミスらしさも出て、クリアな絵で最高っす!
ヤマト♀も、これ相当青いですね。クマソかと思いましたわ。(笑)
Commented by thecla at 2007-11-04 23:51 x
空飛ぶ父さん、ありがとうございます。
こんな感じの開けた下草に、梢を飛んでいた個体がいつの間にか降りています。季節的には、これからが本番ですから、是非再チャレンジして、うならせてください。
Commented by thecla at 2007-11-04 23:54 x
kenkenさん、ありがとうございます。
貴ブログに触発されて、ヤマビルの恐怖もなんのその出かけてしまいました。
ラッキーなことにヒルの洗礼を受けずに済んだ上、撮影しやすいいい子のも出会えました。でもここもちょっとブッシュが伸びすぎてきたので、少し撮影しづらくなりそうです。
Commented by maeda at 2007-11-05 06:07 x
これはすばらしいですね!
こんだけ開翅が撮れたら言うことなしですね。
後は祝杯です。
Commented by chochoensis at 2007-11-05 16:25
theclaさん、これは凄い!「ルーミスシジミ」の開翅の様々なポーズに見惚れてしまいました・・・素晴らしい写真ですね・・・おめでとうございます。=蛭=対策も良かったみたいで万々歳!
Commented by banyan10 at 2007-11-05 16:46
うーん、昨日は珍しく用事があったんですよね。(笑)
数が多いみたいなので、一度は行きたいです。
なかなか広角で撮れる距離まで近づけないですよね。
Commented by mtana2 at 2007-11-05 19:44 x
ルーミス、一番乗りでしょうか。
眩しい輝きですね。すばらしいです。
今年は是非行こうと思っていますが、暖かいとまだヤマビルが蠢くのでしょうね。
Commented by nomusan at 2007-11-05 19:52 x
おお、すごいぞすごいぞ! これは綺麗な開翅ですね~!
これは、昨夜は大いに杯がすすまれたのでは(笑)?
いや、これはええもん見せていただきましたぁ~。
Commented by kmkurobe at 2007-11-05 21:48
うーんスゴイスゴイ・・・・・これはご自分の中でも指折り数えられ位の大当たりだったのでは・・・・・
それにしても非の打ち所のないルーミスですね・・・・・とにかくスゴイ。恐れ入りました。
Commented by ダンダラ at 2007-11-05 23:39 x
あの場所もだんだん下まで降りてくる個体が少なくなったように思うのですが、これは大当たりだったようですね。
やっぱり表はきれいですね。ムラシの表も、もしもこちらの方が少なければ、このメタリックな輝きにしびれるんでしょうね。
Commented by ぽんぽこ山本 at 2007-11-06 12:26 x
ルーミス素晴らしい! 羨ましいです。 八ヶ岳から千葉はちょいとばかり遠いので疎遠になっています。 ところでヒル対策で『パンスト』が効きます。 暖かい時期に行かれる時には着用をおすすめいたします。
あとはヒル専用の忌避剤 『ヒルノック』も併用するのがベストですしょう。
この薬剤はネット通販で手に入ります。店舗では見たことがありません
PS,群馬の新治村に行きましたが、熊だらけヒルだらけ!!あきれました。パンスト+ヒルノックは効果絶大でした。
Commented by 虫林 at 2007-11-06 17:54 x
どうやら同じ場所に1日違いで訪れたみたいですね。
ルーミスの開翅写真はまぶしいです。オメデトウございます。
僕はルーミスを生まれて初めて撮影できたので、それだけで満足してしまいました。
Commented by thecla at 2007-11-06 22:24 x
maedaさん、ありがとうございます。
90mmマクロで開翅を撮らせてくれたのは1個体だけだったのですが、色々なポーズを取ってくれたので助かりました。
夜は近所に中華を食べにいったので、もちろんエビスの生ジョッキで祝杯でした~(^^;
Commented by thecla at 2007-11-06 22:27 x
chochoensisさん、ありがとうございます。
最初は中々下に降りている個体を見つけられずに、またやってもうたか~と思ったりしたのですが、随分とサービスの良い子を見つけることが出来たのでラッキーでした。
ヒルは、朝結構冷え込んだので午前中は活動しなかったのかもしれません。
Commented by thecla at 2007-11-06 22:41 x
banyanさん、日曜日は用事が入ってましたか。
ひょっとしたら今日は誰か来てるかなと思っていたのですが。飛んでいる数は昨年よりも多いと思います。
ただブッシュが繁茂しているので広角は中々難しい感じなので今回はラッキーでした。コンデジだから手だけ伸ばせますが、デジイチの広角だと無理だったと思います。
Commented by thecla at 2007-11-06 22:46 x
mtana2さん、コメントありがとうございます。
関東勢一番乗りを狙ったのですが、ダンダラさん、虫林さんが前日に行かれたようです。まあマクロでの開翅は一番乗りってことで(笑)
午前中に満足いく撮影が出来たので、気温が上がる昼前に撤収しました。ヒルについては、もう少ししてからのほうが良いのかもしれないですね。
Commented by thecla at 2007-11-06 22:47 x
nomusanさん、ありがとうございます。
これだけ撮れれば、当然祝杯ですわ。昨日も飲み会だったのですが、今日も余韻に浸って魂を開放しつつあります(^^;
Commented by thecla at 2007-11-06 22:52 x
kmkurobeさん、ありがとうございます。
おっしゃるとおり、会心のの大当りですわ。内緒にしていたのも含め、ルーミスは大はずしもしているもんで。
ただ、複数回行っていると何となく勘がきくようになって確率があがるような気がします。来年は例の場所のクモツキでこんな感じに行きたいですね。
Commented by thecla at 2007-11-06 22:57 x
ダンダラさん、ありがとうございます。
一日ずらしたのが、大正解だったようです。
ブッシュが繁茂しているので、昨年までより下に降りている個体の発見確率は低くなったのでないでしょうか。
結構見逃してしまっているような気がします。
ムラシも数が少なかったら、間違いなくこの輝きはドキドキすると思います。家の近くでこんな綺麗な蝶を見ることが出来るのは、それはそれでうれしいのですけど。
Commented by thecla at 2007-11-06 23:03 x
ぽんぽこ山本さん、ありがとうございます。
ほお~、パンストですか、ただ私は体がでかいので、入るのがあるんでしょうかね。女房のを黙って使ったら怒られそうですね。
ネットで手に入るヒル忌避剤も含めて暑い時期に行くときには必須でしょうか。温暖化のせいか、丹沢も含めあちこちでヤマビルが増えているみたいですから、ゼフ撮影に必須(笑)になったら嫌ですね
Commented by thecla at 2007-11-06 23:07 x
虫林さん、ありがとうございます。
快晴で、風も弱く、気温も上がり過ぎないといった条件が絶好の開翅チャンスなのですが、意外とベストの条件と休日が一致する回数が少ないような気がします。
私も結構、はずしていてやっと昨秋綺麗な開翅を撮影できました。今年は、まだチャンスがあると思うので是非もう一度くらいトライしてください。
Commented by 霧島緑 at 2007-11-06 23:24 x
ルーミスの開翅、コバルト・ブルーの翅表がほんと美しいですね。
地味な裏面も写し込まれた半開の写真は、見事ですね。こんなシャッターチャンスはまたとないのでは・・・
Commented by thecla at 2007-11-06 23:31 x
霧島緑さん、ありがとうございます。
この時期は、秋が深まった時期に比べ開かない場合もあるようなのですが、その代わり半開翅のチャンスも多く見られました。
その意味では、絶好のチャンスがものに出来たようで、今日も飲んでおります(^^;
Commented by fanseab at 2007-11-10 23:37
ただ一言、羨ましいです。
こんな至近距離で90mmマクロを使って・・・少し早いけど、
来年正月の初夢で見たいものです。
Commented by thecla at 2007-11-11 11:46 x
fanseabさん、コメントありがとうございます。
昨年90mmマクロ入手直後に出かけた時は結局射程距離内に降りてくる個体が無く涙を飲みましたが、今回は幸運にも撮影できました。
大分ブッシュが伸びて撮影条件が厳しくなってきましたが、こちらにお戻りの時でタイミングが合えばご一緒しましょう。
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