2008年 06月 24日

2008年6月下旬 みちのく撮影行 ① チョウセンアカシジミ産卵・交尾など

ここ数年、6月下旬から7月の初めにかけて泊りがけで遠征に出かけている。梅雨時なので天候に不安があるもののこの時期にしか見ることが出来ない蝶も多いからだ。
今年はどこに行こうかと考えたが、東北はゼフィルスも多いのでチョウセンアカシジミをメインにゼフィルス三昧を狙うことにした。

深夜家を出て東北道経由で山形へ向かう。天気予報は、曇り、ちょうど活動時間あたりから日差すかもしれないから撮影にはちょうど良いかもしれない。
ただ高速を走っている間は雨も降り少し不安になったが、山形県に入ると青空が広がり始め、チョウセンアカシジミのポイントに着く頃には快晴になっていた。やっぱり私は「晴れ男」かもしれない(^^;

ポイントに着いてトネリコの周りの下草を見て回ると、あちこちにチョウセンアカシジミが止まっている。今年は高温と乾燥の影響で個体数が少ないと聞いていたが、ここでは数多く発生しているようなのでちょっとほっとした。
比較的新鮮な個体を選んで静止シーンをマクロで撮影するが、おNEWの蝶はちょっと緊張する。
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チョウセンアカシジミ 静止 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro
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チョウセンアカシジミ 静止 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro
朝の光に白い縁毛が輝いて中々綺麗だ。
良く見るとストローを伸ばしている個体もいた。朝露でも吸っているのだろうか。
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チョウセンアカシジミ 吸水 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro
翅をスリスリする個体も見られるが、開翅までには至らないし、みな同じような静止画像ばかりになるので、ダンダラさんにチョウセンアカシジミのポイント情報と一緒に教えていただいたゼフポイントへ行ってみる。ところがゼフの姿が全く無い、釣竿で叩き出しを狙ってみるが、出てきたのはアカシジミとウラナミアカのみでちょっとがっかりする。
チョウセンアカの活動時間にはまだ時間があるし、トネリコの樹形は頭に入ったので他のポイント探しをしてみることにした。
結果は個体数が多いポイントも含め3ヶ所ほど見つけることが出来た。この辺りは食樹さえあれば数はともかく発生しているようだ。ただ、ゼフの方は不調で、メスアカミドリシジミのメスを撮影できただけだった。
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メスアカミドリシジミ 静止 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro
今ひとつぱっとしないので、最初のポイントに戻りじっくり開翅を待つことにした。ところが待てど暮らせど翅を開く個体は現れず、時間ばかりが経っていく。気温が高いからか開翅せずいきなり飛び立つ個体ばかりだ。唯一翅の表が撮影できたのは、羽化直後で幹に静止していた個体のまだ柔らかい翅が風にあおられた瞬間だけだった。
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チョウセンアカシジミ 羽化直後個体 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro
仕方がないので今夜の宿を電話で予約したり、早弁したりしながら炎天下の中待っていると、幹を伝い歩く個体が目に付く。そのうち動きが無くなったので近づいてみると産卵を始めていた。良く見るとあちこちで産卵している。
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チョウセンアカシジミ 産卵 RICHO Caplio GX8
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チョウセンアカシジミ 産卵 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro
産卵直後の卵はうす緑色で空気に触れて時間が経つと真っ白になる。個体密度が高いせいか、幹にはところ構わずべたべたと産んでいるみたいだった。

しばらくして、トネリコの葉の上で変な止まりかたをしている2頭を見つけた。
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1頭が横から腹部を差し入れているように見えたので少し枝を手で引き寄せてみるともう交尾が成立していた。
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この交尾個体は撮影しにくい場所で交尾していたので、周囲を見渡すと他にもカップルが成立していた。
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チョウセンアカシジミ 交尾 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro
開翅は撮れなかったが、交尾・産卵は十分撮影できたし、気温も高く(たぶん30℃を超えたのではないだろうか)、このままだと熱中症になりかねないので本格的な活動時間を前に風通しの良い日陰に移動し、少し休養を取ることにした。

<続く>
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by toshi-sanT | 2008-06-24 23:36 | | Comments(6)
Commented by clossiana at 2008-06-25 14:21
theclaさん、山形遠征お疲れさまでした。チョウアカ三昧出来て良かったですね。私は羽化直後の個体の翅表がチラッと写っているシーンが好みです。翅の未だ柔らかい感じが素晴らしく、そうそう撮れる場面でないからです。続きを楽しみにしています。
Commented by maeda at 2008-06-25 18:55 x
なかなかの絵です。
裏面が黒っぽい感じと明るい個体と居りますが、これは撮影条件の為?
あるいは個体差?
個体差なら表は色調は同じですか?
もし分かるなら教えて下さい。
Commented by kmkurobe at 2008-06-25 22:34
マクロでバリバリに撮影されていますね。私も個体により色の明るさが違って見えるのに大変興味があります。
Commented by thecla at 2008-06-26 00:36 x
clossianaさん、ありがとうございます。
今年は発生数が少ない場所もあると聞いたのでちょっと心配していましたが、無事チョウアカ三昧が出来てほっとしました。
この日は、かなり風が強かったので、こんな変わったシーンが撮れました。その代わり被写体ぶれも含めて歩留まりはかなり落ちましたけど。
Commented by thecla at 2008-06-26 00:40 x
maedaさん、コメントありがとうございます。
裏面の色の濃いタイプが一般的なチョウアカの色合いです。色の薄いスレたような色合いの裏面は、この地域特有の個体になります。
一方、表面もこの地区の個体はオレンジ紋が小さいのが一般的ですが、中には岩手のようなオレンジ紋面積が広い個体も混じります。
表と裏が一対一対応しているかどうかまではわかりません。
Commented by thecla at 2008-06-26 00:44 x
kmkurobeさん、コメントありがとうございます。
↑にも書きましたが、ここでは裏面の明るさの異なる2つのタイプが見られます。現地で山形のNさんに教えていただきました。
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