2日目は会津へ転戦することも考えていたのだが、福島以南は雨の予報なので、昨日撮影できなかったチョウセンアカの開翅狙いでじっくり構えることにした。
開翅狙いにはまだ時間があるので、その前にNさんからうかがったヒメシジミのポイントへ寄ってみることにした。ここ山形では黒帯が狭くミヤマシジミのように翅全面がブルーになるヒメシジミがいる場所があるというのだ。
車を走らせてすぐ良さそうな草地があった。Nさんから教えていただいたポイントではないが気になったので車から降りてみると、ヒメシジミがたくさん飛んでいた。
ヒメシジミ♂ 開翅 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro
ヒメシジミ♂ 開翅 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro
若干個体差があるようだが、黒帯が極めて細いし翅脈も少し黒いような気がする。ミヤマシジミというよりは、昨年スイスで見たコリドンルリシジミを少し小型にしたような印象で中部地方のヒメシジミとは大分異なる感じだ。
ヒメシジミ♀ 開翅 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro
ここの♀は全般に赤紋の発達が悪いが、少しだけ青鱗がのった個体がいた。
ふと気がつくと、あちこちで求愛や交尾個体が目につくようになってきた。
ヒメシジミ 求愛 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro
ヒメシジミ 交尾 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro
交尾中のメスは良く見ると後翅の黒紋が少し流れているようだ。
1頭のメスに複数のオスがからんで飛んだと思った瞬間に1組のペアが成立、葉に止まったメスにオスが横から腹部を差し入れあっという間に交尾が成立していた。
ヒメシジミ 交尾成立 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro
なんという早業かと関心していたら、あぶれた別の個体が即座に乱入してきた。
ヒメシジミ 交尾個体に乱入 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro
ヒメシジミ 交尾個体に乱入 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro
こりゃ素早く交尾を成立させないとあぶれるわなと思っていると、どうやら交尾中のオスは乱入者の排除に成功したようだ。
まるで勝ち誇ったように翅を広げるのがおもしろくてストロボを発光させてみたら、おもしろい色合いになった。
ヒメシジミ 交尾 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro
<続く>