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2008年 08月 05日

2008年8月上旬 八ヶ岳の高山蝶① クモマベニヒカゲ

今年の年初に「久しぶりに北アルプスに登ってタカネヒカゲなどの高山蝶を撮影する」という目標を立てた。さらに、『1年のうちに本州に生息する高山蝶9種全部を観察・撮影しよう』という大それたことも考えていた。
タカネヒカゲを除いて難易度が高いのはクモマツマキチョウと生息地が限定されているタカネキマダラセセリだろう。今年はクモツキはメスだけだったけれど撮影できた。ネキもタカネヒカゲの副産物で撮影できた。となるといよいよ馬鹿げた目標も現実味を帯びてきた。
残る高山蝶の中で発生時期が限定されるのはクモマベニヒカゲになるので早めに押さえておかなくてはならない。
また、コヒオドシも上高地で観察・撮影したもののブログに載せられるような写真は撮れていないので、出来ればこれも撮り直したい。

ということで、この週末も山に出かけた。場所は確実にクモマベニヒカゲを撮影するために八ヶ岳にした。
クモマベニヒカゲのポイント目指して林道と山道を登る。今年は暑さのためなのか、道沿いの花が随分と少ないように感じる。そのせいか、途中特段に撮影意欲をそそられるものもなく、ひたすら高度を上げる。途中の登山道にもクモマベニヒカゲが飛んでくるが花が少ないためか中々止まらない。そこでまずは目的地まで行くことにして先を急ぐ。
ポイントに着くと思ったより花が少ないが、期待通りベニヒカゲとクモマベニヒカゲが入り混じって飛んでいる。その中から、まずはクモマベニヒカゲだけを選んで撮影した。
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クモマベニヒカゲ 開翅 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro
よく考えたら、クモマベニヒカゲに会うのは3年ぶりだ。オレンジの紋と白い縁取りがやっぱり綺麗な蝶だなと思う。
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クモマベニヒカゲ 吸蜜 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro
次に飛翔を狙うことにして1頭のクモマベニヒカゲを追いかけているとシラビソの枝の間に潜り込んだ。近づいて見るとシラビソの枝に止まった個体に求愛していた。
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クモマベニヒカゲ 求愛行動 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro
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クモマベニヒカゲ 求愛行動 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro
オスは翅を広げアピールするような行動をするのだが、もう一方は交尾拒否をするわけでもなく無反応で短時間でオスは飛び去ってしまった。
あまりにも淡白なのでひょっとして羽化直後のオスに対する誤求愛かもしれないと思った。良く確かめようと近づいたら枝を揺らしてしまい斜面下方へ大きく飛ばれてしまって十分確認できなかった。

また、だいぶ余裕が出来たので、今年凝っている高山蝶の背景に名山を入れる絵も撮ってみた。
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クモマベニヒカゲ 吸蜜 RICHO Caplio Gx8
背景の山は横岳大同心の岩場。またこの稜線を歩いてみたい気もするが、今日は見上げるだけにしておく。

さあ、クモマベニヒカゲは撮影できたので次はベニヒカゲを追いかけることにしよう。

<続く>
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by toshi-sanT | 2008-08-05 23:28 | | Trackback | Comments(14)
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Commented by fanseab at 2008-08-06 07:13 x
2000mを越す稜線を歩いてのクモマベニヒカゲ探索お疲れ様でした。見るからに涼しげでエエですね。名山バックの広角シリーズで擬似登山体験させて頂きました。
Commented by grassmonblue at 2008-08-06 15:12 x
クモマベニヒカゲ、いい写真ですね~
時期もドンピシャリのようで。
わたしは今年はベニヒカゲでがまんしようと思って、勉強させてもらいます。
Commented by thecla at 2008-08-06 22:39 x
fanseabさん、コメントありがとうございます。
暑いのは苦手なくちなので、何とかと一緒でつい高いところに上がってしまいます(笑)
明峰シリーズ、毎年こだわってみようかなと思い始めております。オフシーズンにCANON iMAGE GATEWAYに特集作ってしまおうかと(^^;
Commented by thecla at 2008-08-06 22:41 x
grassmonblueさん、ありがとうございます。
クモベニは少し擦れた個体も混じっていましたが、時期は良かったようです。
ベニヒカゲは発生時期も長いし、そこそこ変異もあって、車横付けでいけるところもあって、楽しみやすいですね。でも、私かなり好きな蝶です。
Commented by TGokuraku-TOMBO at 2008-08-07 10:18
クモマベニヒカゲと景色、いいですね~。
昨日、蝉の抜け殻で、練習しました。
止まっているのに、ピントが逸れたりしました。
また、質問なんですが、
昆虫写真にはマクロリングライトが必須のような事を聞いたのですが、
何のことでしょうか?
それと、バスト連写って、どういう事でしょうか?
昨日の練習で蝉の殻がフラッシュを使うとピカッと照りが出ていい感じでした。
今まで、フラッシュは全く使っていませんので、簡単に使う方法(昆虫写真)
ありましたら、教えてくださいませんか。図々しくてスイマセン。
Commented by clossiana at 2008-08-07 10:42
クモベニについて一度交尾に至るプロセスを見た事があります。探雌飛翔中の雄は茶系のものには何でも魅かれ寄っていきます。一方、羽化したての雌は下草の中で翅を伸ばしますので、その時点では雄に見つかりませんが、翅が伸びると草の上まで上がって来て、そこで翅を広げます。その瞬間に雄に見つかり、アッと言う間に交尾が成立します。一度だけの観察ですが、そんな具合でした。theclaさんの観察が雄か雌かは、わかりませんが、もし雌だったとすれば,もう少し雄はしつこくせまった筈だと思いますので、雄同士だったのではないでしょうか。
Commented by chochoensis at 2008-08-07 16:45 x
theclaさん、=クモマベニヒカゲ=・・・憧れています。いつかチャレンジしたいのですがなにせ、体力のない私では難しいので半分諦めています・・・素晴らしい写真ですね、お見事です!!!
Commented by thecla at 2008-08-07 22:23 x
TOMBOさん、ありがとうございます。
私の場合、あまり複雑な機構は使わないというか使えないので特殊な機材は使っていません。チョウくらいの大きさの昆虫の広角画像なら特殊な機材は不要だと思います。
ストロボ発光の場合、光量が多すぎる場合が多いので-2/3~-11/3程度アンダーに補正して撮影しています。(マクロ撮影時も通常の設定は-1/3に補正しています)
ブログ仲間にはディフューザー(ストロボの光を間接照射・拡散させるためのもの)を自作している方もいますが、私は露出補正で誤魔化しています。自然光より多少作り物っぽくなってもその効果が面白い場合もあるので後は好みでしょう。
バスト連射は、カシオのEX-F1などの機能でシャッター半押しからバッファーに連射で記録できる機能で、飛翔写真に効果を発揮するようですが、私は同機能を有した機材は保有していません。
Commented by thecla at 2008-08-07 22:25 x
clossianaさん、ありがとうございます。
なるほどクモベニもやはり交尾の際は早業なんですね。この後ベニヒカゲの交尾を観察した際は、あっという間だったので同じですね。
やはりオス同士の(といっても一方的)誤求愛だった可能性が高そうですね。
Commented by thecla at 2008-08-07 22:31 x
chochoensisさん、コメントありがとうございます。
クモベニも結構歩かないといけないところが多いのですが、オオゴマほどは歩かなくて良い場所もあったと思いますので可能性はあるかと思います。
Commented by kenken at 2008-08-07 23:22 x
う~む、「馬鹿げた目標」などとは、とんでもない。素晴らしい目標ではないですかっ!
2枚目の吸蜜写真は屈指の傑作であると思います。これ、自然光でしょう?
暗くてピンの合いにくい翅表にばっちりピンがあって、黄色の花が白飛びすることなく表現され、クモベニも体毛まできちんと表現できている・・・
なかなかこうはいかないもんです。
びっしり揃った縁毛のツートンカラーが泣かせてむれますね。
しかし、まあ、健脚ですねぇ~尊敬!
Commented by maeda at 2008-08-08 06:04 x
北海道産とは違う明るいオレンジのクモベニ。
これまた素敵です。
こちらの方が世界的にも変わってますしね。
Commented by thecla at 2008-08-08 21:57 x
kenkenさん、ありがとうございます。
2枚目の吸蜜はおっしゃるとおり自然光です。自分でも雰囲気が出て気にっているのでうれしいです。
この夏は、ダイエットを兼ねてなるべく長い距離を歩くようにしています。春から〇kgほど減りました。ほんのわずかですが、体が軽くなったような気が・・・・、気のせいでしょう(爆)
Commented by thecla at 2008-08-08 22:03 x
maedaさん、コメントありがとうございます。
クモベニは他の高山蝶を狙っている時などつい副産物扱いしてしまいますが、やっぱり素敵です。もちろん、北海道のクモベニも見たいものです。画像では拝見していますが、生で見るとまた印象が違うのでしょうね。
スイスにも仲間がいたはずなのですが、そういえば、昨年はちょっと会いそびれてしまいました。
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