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2009年 06月 30日

山形県にチョウセンアカシジミの撮影に訪れる皆様にお願い

山形県にチョウセンアカシジミの撮影に訪れる皆様にお願い

山形県は、チョウセンアカシジミの生息地として著名で、近年は撮影に訪れる方も増えてきました。保全活動も盛んに行われています。
 ところで、チョウセンアカシジミの生息地は人家の庭や田畑の周囲に多く、人が集中すると、どうしてもトラブルの発生しやすい条件が揃っています。そこで、地元の関係者と協議した結果、撮影にお越しの皆様には、2日前までに下記連絡先にお電話をいただき、その際、撮影に向いた生息地を口頭でご紹介するという試みを、小国町と川西町で、本年より始めることになりました。
 水田の畦などは、いくら挨拶をきちんとして注意して振舞っても、10人が歩けばそれなりに傷みます。こうした場所に人が集中することを未然に防ぎ、地元との良好な関係を維持していこうというのが今回の主旨です。以前から、通い慣れた自分だけのポイントとして足を運んでおられる方も多いことと思いますが、時代の変化に合わせた上記の主旨をご理解いただき、事前にそれぞれの連絡先にお電話を入れていただきますよう、よろしくお願いいたします。
 なお、他の市町村の生息地は規模が小さいため、まだこのような試みは始めませんが、状況が似通っていることに変わりはありませんので、撮影時にはくれぐれもご注意ください。山形県内では、県指定の天然記念物として、1977年よりいずれの生息地でも採集が禁止されています。
<連絡先>
小国町:小国町教育委員会(文化財担当) 0238-62-2141
川西町:相馬孝一郎(チョウセンアカシジミを守る会代表) 090-3755-3733
(文責・日本チョウ類保全協会 永幡嘉之)
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山形のチョウセンアカシジミ 2008年6月撮影

撮影者の皆様
山形のチョウセンアカシジミはこれから発生のピークを迎えます。撮影といえども田の畦など多くの撮影者が訪れれば痛む可能性が高くなります。管理人も先日棚田の草刈をした際に田の畦の脆弱さを実感しました。
また、今回紹介いただけると思われる生息地には管理人も昨年訪れましたが、いくつかの生息地の中でも撮影に適した場所で、色々な生態を撮影出来ました。是非この新しい試みにご協力ください。


※なお、本お願いは、6月末まで先頭にくるように設定しています。 最新の記事は↓にあります。

by toshi-sanT | 2009-06-30 23:59


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