何ともすっきりしないじめじめした気候、「なんとか」と煙は高いところに登りたがると言うけれど、こんな時期は高い山に行ってすっきりしたいものだ。しかも、土曜日の天気予報を確認すると「晴れ」に変わっていた。
今年は、昨年までに比べ山の上での季節の進みは少し遅く、未発生のリスクも感じたが、休みと好天が一致するとは限らないので思い切って出かけることにした。
3時前に家を出て、上高地河童橋に着いたのは7時前。まだどんよりと曇ってる。
沢筋を見る限り特段残雪が多いという訳でも無く、晴れ間さえ出れば何とかなりそうな感じ。まずはオオイチモンジのポイントへ向かう。歩き出してしばらくすると徐々に晴れ間も出て、期待感が高まる。ポイントに着くとカメラを構えている方がいたので、そっと近付いてみると綺麗なオオイチモンジが来ていた。早速声をかけて一緒に撮らせていただく。
オオイチモンジ♂ 吸水 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro(ストロボ発光)
何枚か撮影した後、何度かフィールドでお会いしたYさんだと気づく。Yさんも最初気がつかなかったそうで、それだけオオイチに気が行ってしまっていたようだ。
いつもより早い時期に来た甲斐があって綺麗な個体が多い。これなら自然光でも後翅の青色を出せるのではないかと思いストロボ発光させずに中央部重点測光で撮ってみた。
オオイチモンジ♂ 吸水 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro(中央部重点測光)
オオイチモンジ♂ 吸水 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro(中央部重点測光)
オオイチの数は集団吸水が見られるほどではなかったものの、何頭かが入れ替わり立ち代りやってくるので飛翔、広角なども含めて十分楽しめた。
オオイチモンジ♂ 飛翔 CANON EOS Kiss DX SIGMA 17-70mm Macro
オオイチモンジ♂ 吸水 CANON EOS Kiss DX SIGMA 17-70mm Macro
オオイチモンジ♂ 吸水 CANON EOS Kiss DX SIGMA 17-70mm Macro
中には人懐こい個体もいてYさんのズボンや私の登山靴で吸水するものもいた。この靴であちこちのフィールドを歩いているからさぞ複雑な味がすることだろう(笑)
ある程度写真が撮れたところで時間を見るとまだ9時。このままオオイチと一日遊んでも良いのだが、せっかくだから沢を登ってタカネキマダラセセリを探してみることにしよう。<続く>