スイス滞在2日目、朝食をとった後、バスでグローセシャイデックへ向かう。グリンデルワルト氷河を過ぎると九十九折れの坂道を警笛を鳴らしながら登っていくとグローセシャイデックの峠に着く。
峠からはナイフの刃のようなアイガーの山容が望め、反対側にはマイリンゲンへ向かうバス道路が見える。
アイガー(3970m) この方向から見るアイガーが一番鋭角的かもしれない
グローセシャイデックの峠からシュバルツホルン(2928m)の斜面をトラバースするように平坦なハイキングコースがシュレックフェルトのゴンドラ駅まで延びている。ゴンドラ駅までコースタイムで1時間40分の高山植物が多い気持ちの良い散歩道だ。
ゴンドラ駅までのハイキングコース 牛も放牧されている
ピンクの絨毯のように見える花は、Silene dioicaという花で、ピンクのマンテマという感じだ。
Silene dioica
日本のマンテマのような花も多く見られる
Silene vulugaris
ハイキングコースを少し進むと、目の前の路上にタカネヒカゲに良く似た蝶が止まった。
日本のタカネヒカゲと同じく、結構敏感で近付けなかったが、少し追いかけると草の中に止まり動かなくなったので、逆光気味だが十分近付いて撮影することが出来た。
タカネヒカゲの仲間
<スイスの牛の放牧>
夏場は2,000m以上の高度まで牛が放牧されている。お花畑に見えるところはほとんど放牧地と思って良く、うっかり腰をおろすと牛の落し物が目の前に鎮座することになる。
もっとも、乾燥しているからか、匂いはほとんど感じない。最初は、ゲッと思ったのだが、すぐに慣れてしまい、家族全員すぐ脇に転がっていても平気でランチを摂ったりするようになった。
また、標高の低いところから、冬に備えて牧草として刈ってしまうようだ。そのため、時期が遅い場合は注意が必要かもしれない。グリンデルワルトの村周辺の牧草地は帰る頃には大分刈られてしまっていた。