今日は、久しぶりの休暇。子供たちは学校があるので、連れて行く必要はない。
となれば、子供連れでは行けないようなハードなところに行くしかない。早朝家を出て、中央道をひた走る。もう頭の中は、残雪の渓谷でのオレンジの舞で一杯。
長野道に入ったとたん、雲が多くなった。PAに入り、天気予報を確認。家を出るときからあまり良い予報ではなかったが、相変わらず曇りの予報、下手をしたら山は雨かもしれない。
おまけに軽アイゼンを忘れたことに気づく。今年は残雪が多いからストックだけで沢に入るのは危険かもしれない。
ということで、あっさりオレンジはあきらめ、ヒメギフの産卵狙いに目標変更。
家を早く出たので、PAで朝食を食べたりして時間を潰してから、先週訪れたポイントに向かう。それでも8時半には着いてしまった。さすがにまだ飛んでいないだろうと思ったら、もうビュンビュン飛んでいた。今日は遠目からでも狙うつもりで70-300mmを使用することにする。
さすがにこの時間では産卵はしないだろうと思い、周辺の状況を確認することにし、歩き回る。越冬したクジャクチョウを追いかけていると、クジャクチョウより一回り大きなタテハが飛んできて止まった。何とキベリタテハだった。越冬後のキベリタテハは初めて見た。角度が悪くて証拠写真程度にしかならなかったが、とりあえず、ネタは出来た。
キベリタテハ静止
カタクリはほとんど終わりだが、ブッシュの中など少し日当たりの悪いところでは、まだ綺麗な株もあった。
その比較的綺麗なカタクリに止まった個体がいた。
ヒメギフチョウ 吸蜜
雌が、地面を探りながらホッピングするように飛ぶが中々近くのウスバサイシンには止まらない。どうも日当たりの良い株は葉が伸びすぎて母蝶のお気にめさないようだ。また、風が強いため、林の中やブッシュの中を飛ぶ個体が多い。
ブッシュの中にもぐり込んだ個体がいたので見てみると、産卵を始めていた。
ヒメギフチョウ 産卵
角度が悪くて上から撮るような形になってしまったが、とりあえず目標を達成できた。
その後、ブッシュの中で待っていると何回か産卵を観察でき環境を入れた広角接写も出来た。
ヒメギフチョウ産卵 GX8
湿った地面に止まり、吸水する個体、サクラで吸蜜する個体も撮影できた。
卵と母蝶を一緒に撮影することは出来なかったが、産卵行動は充分観察できたので、満足して八ヶ岳のヒメギフの発生状況をチェックして帰った。
八ヶ岳の麓で、オレンジはオレンジでもこんなのを撮って本日の撮影は終了。