フィールドノート

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2006年 11月 15日

香港の蝶(2)

白い斑紋の目立つタテハチョウが目に付いたが、中々止まらない。やっと止まったと思ったら木の上、翅をぺタッと開いて止まっているがいかんせん距離が遠いし、角度もない。
コンデジを200mmの望遠にしてノーファインダーで撮るのが精一杯だが、イナズマチョウの仲間だろうか。(オジロイナズマ♀だそうです)
香港の蝶(2)_d0054625_22564728.jpg

オジロイナズマ♀
園地の中央のハイビスカスが植えてあるあたりに戻り、シジミチョウの類でもいないかと探すことにした。ウラナミシジミのようなシジミチョウがいるが残念ながら翅が傷んでいた。前日の朝食後深センの駅前の花壇を覗いたときに見たシジミチョウと同じ種類のようだ。
香港の蝶(2)_d0054625_2257533.jpg

クロマダラソテツシジミ♀ (撮影は深セン)
そろそろ空港へ向かう時間がせまってきたため撤収しようと思った瞬間、目の前のハイビスカスの葉に1頭のシジミチョウが止まった。なんとなくゼフに近い翅裏の紋様だなと思い撮影する。
香港の蝶(2)_d0054625_2311068.jpg

マネアトラフシジミ♀
後でよく見ると尾状突起が上に伸びているので、ひょっとしたら4本あるのかもしれないが良くわからなかった。
実は、撮影中同じ種類の個体がすぐ近くに止まったので喜んでそちらの個体のほうをアップで撮影したが、こちらは尾状突起が欠落していた。最初の個体に絞って撮影すべきだったと思ったが、もう後の祭り。
香港の蝶(2)_d0054625_2313570.jpg

マネアトラフシジミ♀ 上とは別の個体
最後に園地の周りを一回りしてから帰ることにすると、日本のコジャノメに似たジャノメチョウを見つけた。
香港の蝶(2)_d0054625_2324013.jpg

ヒトツメジャノメ雨季型
ケーブルカーの駅に戻りレストランで昼食でもとってから空港に向かおうと思ったのだが、Fさんから裏の暗い乾季型とかいうヤマトシジミがいるはずとの言葉を思い出した。そこで帰りがけの駄賃にケーブルカー駅前の植え込みを見てみると青いシジミチョウがいた。
中々止まらなかったが、半開翅と産卵シーンが撮れた。
香港の蝶(2)_d0054625_2332816.jpg

ヤマトシジミ 乾季型 半開翅
香港の蝶(2)_d0054625_2334881.jpg

ヤマトシジミ 乾季型 産卵
裏の斑紋がやけに薄い気もするが、裏の地色も日本のものに比べると暗い気もする。また翅の表も結構青い気がする。これが乾季型だとすると低温だけでなく、乾燥といった条件も影響するのかもしれない。
結局、時間があやしくなり、昼食は空港でとるはめになったが、短時間で何種類かの初めて見るチョウを撮影できたので十分満足して帰国することが出来た。
Fさん本当にありがとうございました。

※(1)と同様、またFさんに同定していただきました。Fさんありがとうございます。

by toshi-sanT | 2006-11-15 23:08 |


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