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2007年 10月 27日

2007年10月下旬 「(仮称)ミヤマシロチョウを守る会」

台風の影響の雨の中、茅野市八ヶ岳総合博物館で開催された「(仮称)ミヤマシロチョウを守る会」の説明会に参加してきた。
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八ヶ岳総合博物館
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資料

ミヤマシロチョウは、八ヶ岳中信国定公園内では美ヶ原から八ヶ岳にかけての亜高山帯に広く生息地が点在していたが、そのほとんどが絶滅し、残された生息地は数ヶ所になっており、早急に保護・保全活動を行う必要があるということだ。
昨年私も、「チョウ類保全協会」で行われた越冬巣調査をお手伝いしたが、その際確認できた越冬巣は、極めて少数であり、早急な保全活動が必要であることが実感できた。
しかも、今回の「(仮称)ミヤマシロチョウを守る会」は、昨年の調査の際にご一緒したFさんが関係各所に働きかけ、発起人として開催されるとのことなので参加してきた。

「守る会」では、年内に総会を開催運営方針、活動方針を定めたうえ、環境整備のため、カラマツの伐採、下草刈り、吸蜜植物の確保などの保全活動、食樹、幼虫、成虫の継続的な調査活動、幼虫・成虫の捕獲に対する巡視活動などを予定しているという。
私自身も信州という土地およびミヤマシロチョウには色々と思い入れもあるので、もちろん、主旨に賛同して参加申し込みをしてきた。
個体数が大幅に回復して集団吸水が見られるようになって皆で飲む至高の一杯を楽しみに、大したことが出来るわけではないが、出来る範囲でちょっとでもお手伝いできればと思っている。
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八ヶ岳のミヤマシロチョウ 2006年7月22日 CANON EOS Kiss D SIGMA APO 70-300mm
この生息地での昨秋の調査では、越冬巣が見つからなかったとのことだ。来夏、成虫の時期に再訪してみようと思う。
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良好な環境が残されている上信国境地帯のミヤマシロチョウ 2007年8月12日 CANON EOS Kiss DX SIGMA 17-70mm Macro
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越冬巣(八ヶ岳) 2006年11月18日 RICHO Caplio GX8

なお、八ヶ岳のミヤマシロチョウは、環境省希少野生動植物Ⅱ類、長野県希少野生動植物特別指定種に指定されており、採集は禁止されています。

by toshi-sanT | 2007-10-27 17:57


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