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2008年 08月 24日

2008年8月下旬 小雨の中のゴマシジミ探索

今年は、山梨のゴマシジミを少し探索してみることにしていたのだが、暑い中歩き回るのがしんどいのでついついサボっていた。「日本チョウ類保全協会」の中村さんがゴマシジミとその寄主アリの調査に山梨に出かけるというので途中から合流することにして、その前に何箇所か過去記録のあるポイントを回ってみることにした。
土曜日朝起きてyahooの天気予報をチェックすると一日弱雨の予報。今年は縁が無かったとあきらめて二度寝しようと思ったが、「雨雲の動き」を見るとずっと降っているのではなく止んでいる時間の方が長そうだ。せっかく早起きしたのだからとりあえず行ってみることにして家を出た。

ところが、現地に着くころには雨粒が落ちてきた。A地点に着くと雨の量は大したことないが、草地はびっしょり濡れている。それでも傘を差してポイントの様子を見てみるが、どうもあまり環境的には良くないように思える。
植林は伸びているし、草地も私の背丈くらいに伸びたススキがびっしり生え、道端に数株のワレモコウがある程度。うっかり雨具の上を忘れてしまったので草地の中に突撃する気にもならず、あきらめてB地点へ移動。
B地点もワレモコウは極めて少ない。雨はあがったのでしばらく粘ってみるが姿は無い。もう一種ひょっとして期待していたシジミも勿論見当たらず、一気にやる気が無くなった。
そこでちょっと早いが中村さん達と合流することになっていたC地点方面へ移動することにした。

C地点に着く直前からまたもや雨が降りだし、ポイント周辺では本降りになってしまった。携帯サイトの雨レーダーをチェックすると一時間程度で雨雲が去る可能性が高いので、昼食を先にとることにして蕎麦屋へ向かう。TVでオリンピックの野球を見ながら蕎麦を食べ時間をつぶす。
米国に3ランHRを打ち返されたところで中村さんから電話が入り、ちょうど雨も止んだのでC地点に戻る。中村さん、Mさんと合流し、ゴマシジミの寄主アリの調査をしながらポイント周辺を広範囲に探索する。
<探索中に見かけた蝶ほか>
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ヒメシロチョウ 静止 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro
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ジャノメチョウ 交尾 CANON EOS Kiss DX SIGMA 17-70mm Macro
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寄主アリ・・・・名前は何でしたっけ中村さん(シワクシケアリだそうです)
※ゴマシジミの幼虫はこのアリの巣へと運び込まれ、アリの幼虫を食べる
この時期にしては肌寒いくらい気温が低く歩き回るには快適だったが、ゴマシジミの姿は見られない。せっかくだからひとつくらい見たいと思っている時、ゴマシジミらしき蝶が飛んでヒメジオンに止まった。ここのゴマシジミは小ぶりだし随分青いんだと思いながら慎重に近づくと、なんとウラナミシジミだった。
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ウラナミシジミ 静止 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro
こんな時期にウラナミシジミがいるとは全く想定していなかったのとウラナミシジミらしからぬ飛び方だったのですっかり騙された。

気温も下がってきたし、雲行きも怪しくなってきたのでそろそろ撤収しようかと思っていた頃、やっとゴマシジミが見つかった。何枚か撮影した後、この個体は水田の方に飛んで行った。慌てて後を追うと、なんと稲の穂に摑まって静止している。ちょっと珍しいシーンではないかと思い、色々なパターンで撮影してみる。
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ゴマシジミ 稲の穂で静止 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro
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ゴマシジミ 稲の穂で静止 CANON EOS 40D TAMRON 90mm Macro
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ゴマシジミ 稲の穂で静止 CANON EOS Kiss DX SIGMA 17-90mm Macro (62mm)
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ゴマシジミ 稲の穂で静止 CANON EOS Kiss DX SIGMA 17-90mm Macro (28mm)
気温が低いのと時間も遅いのであまり長い距離を飛ばないので撮影自体は楽だった。また、撤収直前、駄目もとで指を伸ばしたら、手乗りになった。
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ゴマシジミ RICHO Caplio GX8
最近、光量が十分でないときのGX8のノイズが気になってきた。この日も暗かったのでGX8で撮影したものはみなノイズが目立ち今ひとつだった。

今回、草刈で刈られたワレモコウから幼虫が入っている穂が見つかった。このままでは死んでしまうだけなので中村さんが持ち帰ることにしたが、ゴマシジミの飼育には共生アリが必要だ。
そこで、場所を変えてゴマシジミの寄主アリの一種のコロニー作りのための巣の採取を行った。しかし、巣の広がりが広く深い上にもう暗くなったためヘッドランプ下での作業となるので、これがまた簡単ではない。
今回も私自身はいつもと同様、付いていっただけだが、ゴマシジミの保全に関してはホスト植物だけでなく、寄主アリも必須なわけで大変だということだけは良くわかった。

蝶愛好家の皆さん、そろそろ採るだけでなく「保全」にも目を向けてみませんか。いなくなって一番悲しいのは他の誰でもなく愛好家のはずなのですから。

※蝶類の保全に関心のある方は、こちらをご覧ください⇒ 
「日本チョウ類保全協会」
 どなたでもご参加いただけます。 
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by toshi-sanT | 2008-08-24 13:45 |


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